1972年に果樹試験場口之津支場において、暖地に適した優良品種の育
成を目標として、高品質で浮皮が少ないため暖地に適し、胚数も少な
く雑種実生の得やすい温州みかんである ”今村温州”を種子親と
し、それに香り及び食味の優れたポンカンの優良系統である中野3号ポ
ンカン”を花粉親として交雑実生を育成した。
交配の翌年に播種して実生を育成した。
1974年9月に結果促進を目的に高接を行った。
同一組合せの個体群のうち1978年に初結果した固体番号”T-804”を品
質優良個体として選抜し、1984年に開始された第5回カンキツ系統適
応性検定試験並びに特性検定試験に口之津9号”の系統名で供試され
た。その結果、果実品質が優秀であると認められ、交配から17年後の
1989年6月7日早香
と命名され、”みかん農林6号”として農林登録の
うえ公表されました。 |